本のそれぞれのページをドキュメントスキャナーでスキャンするためには、本を分解して1ページずつばらばらにする必要があります。本の各ページは背の部分がノリで固定されていますのでノリをはがさなければならないのですが、1枚ずつノリをはがすのは大変なので本の背から数ミリ切り落とすことにします。
前置きが長くなりましたが、この背を切り落とすために裁断機が必要となります。切り落とすには、カッターやはさみでも可能ですが、1回で切り落とせる枚数には限度がありますし、再度製本するときに、切り口がそろっていないと仕上がりがきれいになりません。
そのため、お金はちょっとかかりますが、裁断機は必需品といえます。
裁断機にもいろいろあります。こんな感じです。
大型裁断機
レバーを上から押して垂直に刃を降ろして切るものです。サイズはB4対応のものだと45cmx60cmくらいで、ものによりますが、一度に100枚から400枚位切ることができます。値段は、50,000円位からです。電動のもの(電動大型裁断機)もありますが、こちらはぐっと値段が上がって、200,000円位からです。その代わり、いっぺんに200枚以上は切れます。
押し切り式裁断機
昔よく学校にあったもので刃と一体になったレバーを上から降ろすことでカットします。サイズはB4対応で30cmx42cmくらいで、ものによりますが、5枚から40枚位切ることができます。値段は、6,000円位からです。ただ、紙の枚数が多いと、最後の方がうまく切れないんですよね。しっぽみたいなのができちゃって。経験ある人多いと思います。
ディスクカッター(ロータリーカッター、回転式カッター)
紙をセットして、握り(レバー)を押しながら前後に動かすことによって、刃が回転してカットします。B4対応でサイズが36cmx55cmくらいです。ものによりますが、10枚から40枚位切ることができます。
値段は、6,000円位からです。
これらの中で僕が”お金と手間をかけずに~”のバランスがとれていておすすめと思うのが、ディスクカッターです。
B4サイズで40枚まで切れるものが15,000円位で買え、押し切り式よりも価格/枚数で言えば安上がりです。
また、刃が握りの中に隠れているので安全ですし、替え刃の交換も自分で簡単にできます。 刃はいずれはなまってくるので、買うときには交換コストについても念頭に入れた方がよいと思います。
替えのディスクカッターは5枚で1000円以下ですが、それ以外の裁断機は、研ぎに出すか、結構高価なものと取り替えの必要があるようです。
サイズは、裁断する本のサイズとスキャナーの対応用紙サイズによりますが、A4サイズよりももう一つ大きいB4サイズの方がよいと思います。今は必要なくても将来大きな本を裁断するかもしれませんし、ぎりぎりのサイズを裁断するときなど、大きい方が作業が楽に行えます。
僕が買ったのはこれ(コクヨのペーパーカッター<ロータリー式>B4 DN-62N)です。近くの文房具店で14,700円でした。
外箱(携帯とサイズ比較してください)
本体。真ん中のがマグネット定規
レバー。ここを握って前後に動かします
ロックを外したところ。ロックを外して紙をセットします。
紙をセットしたところ
カッターの刃
交換カッター