古雑誌や板などの上にクッキングシートをひいて、その上にホットボンドスティックを置いて、さらにその上に再びクッキングシートをかけて、アイロンをかければ溶けてシート状になります。アイロンの温度設定は「高」です。
さめたらクッキングシートをはがせば完成です。形が楕円形になることと、厚さが均等にならないのが難点ですが、どうせ切って使うので、使うときに薄い部分は2重にしたりして、ちょっと気を使えば特に問題ありません。
とりあえず背の長さがA4(29.7cm)の本のためのものを作る方法を写真入りで説明します。
1.作りたいホットメルトシートのサイズより大きい古雑誌などを下に敷きます(ビニールコーティングしてあるものはNGです)。
その上にクッキングシートを敷きます(スーパー、ホームセンター、100均などどこで売っているどんなものでも構いません。安いのでいいです)。クッキングシートにはシリコンが染み込ませてあって、200度以上の温度に耐えられます。その上、ホットメルトがくっつきません。
2.クッキングシートの上にグルースティックを並べます。一般にはグルースティックは直径7mmで長さ10cmのものと11.5mmで長さは10cm(かそれ以上)のものがあるのですが、ここでは7mmのを使っています。写真のはダイソーで売っていたものです。
A4サイズは背が29.7cmなので縦に3本並べて30cmにしました。横は4本並べました。合計12本です。
この本数だと出来上がりは、縦35cm、横10cmの楕円経ができます(と言うか、そういうのが出来ました)。
3.グルーススティックの上から、再びクッキングシートをかぶせます。つまり、グルースティックをクッキングシートでサンドイッチした形になります。
4.アイロンを「高」(180度位)にセットして、温まるまで待ちます。
あったまったら、おもむろに、グルースティックを潰すように上から押し付けます。
5.全体を押しつぶすとこんな感じになります。しわくちゃですが次の工程で延ばすとある程度シワはなくなります。
6.次に、クッキングシートの縁を押さえながら、グルーを延ばすようにアイロンを押すつけながら、滑らせます。
縦方向は30cmとれているのでなるべく幅を広げるように伸ばします。
薄さは、なるべく薄くなるように延ばします。とはいえ、延ばすのには限界があるので、もう伸びないというところまでやったらやめます。
7.そのまま放置して、十分に覚めたら、クッキングシートを剥がします。
8.これで完成です。35cmx10cm暗いのが出来ました。
クッキングシートは紙で出来ていて薄いのでどうしてもシワが出来てしまいます。
また、温度設定やグルースティックの種類にもよるのですが、気泡ができたりします。
ウツクシくないと言えばそうなのですが、製本時にはカッターで背の幅に切って、背にあてて、アイロンで再度溶かすので、特に神経質にならなくてもよいと思います。
おまけ
下の!重要です!にも書いたのですが、手芸用のグルースティックで製本した本は経年劣化が激しいようです。
ホットメルトシートの自作には、製本用のホットメルト(チップ)の方が良さそうです。
こんなやつです。大きさは、幅2cm長さ1.5cmくらいです。
同じようシート化するとこんなふうになります。
やっぱりしわくちゃです。
ここ「製本工房 とじ助」で買えます。高いんだか安いんだかわかりませんが、350グラムでA4用が10枚位できるので、ホットメルトシートを買うよりはお得です。
おまけのおまけ
ついでに、リヒトラボのホットメルトシートも買同じショップでバラ売りで買えます。A4用が1枚410です。
表面はミシン目が入っています。ただ、ここから手で切れるわけではないので、切るときはカッターなりハサミなりが必要です。単に目安のようです。
裏面は、接着面になっています。アイロンをあてるときにずれたりしないのでいいらしいです。
製本用と手芸用のホットメルトの比較はこちらに書きました。
2015年4月追記 !重要です!
申し訳ありませんが、ホットボンド スティック(ホットメル トスティック)からホットメルトシート(ホットボンドシート)をつくる際の注意点 をお読みください。